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歴史文化を知る

石器や土器を使っていた時代から、わしらの祖先かもしれん人たちが住んどった遺跡、古墳があるんでぇ
Ⅰ 遺跡が物語る福山の黎明期のすがた
1 福山の原始世界の痕跡
福山市では、2万年前には先人達が暮らしていたことをうかがわせる遺跡や遺物があり、貝塚等の縄文時代の遺跡、環濠集落やそこから発展した丘陵部の大規模集落等の弥生時代の遺跡も確認されています。このように原始の遺跡や出土品は、気候変動と瀬戸内海の出現、狩猟から農耕への変遷など、先人の暮らしと文化をうかがい知ることのできる遺産です。

福山には、2万年前からくらしている人がいるんだね そのときのごみすて場や建物(たてもの)のあとが残っているね

神谷川弥生式遺跡

宮脇石器時代遺跡

大門貝塚
2 古墳が物語る歴史と文化
福山市には、神辺平野一帯を中心に多数の古墳が所在するとともに、松永湾岸にも複数の古墳があり、古墳時代の前・中期は吉備勢力、後期は畿内政権の影響を受けていたと考えられます。このように外部との関係や影響を受け築造された数多くの古墳をめぐり、周辺環境と併せて学び、体感できます。

神辺や松永には、昔の人の大きなお墓(はか)がいっぱいあるよ

二子塚古墳

松本古墳

尾市第1号古墳
陸や海の道(街道・海道)が関係して、建物が建てられ、行事などが生み出されたんでぇ
Ⅱ 交易・交流の基盤と文化
3 街道ともてなし文化
福山市では、古代から山陽道が通り、それにつながる街道も多数あり、街道沿いには宿場町や寺社、山城等が、更には旅人の休憩所、住民の信仰と交流の場として各所で辻堂がつくられました。このような街道に関わる遺産をめぐり、地域の歴史や「もてなしの文化」を体感し、学ぶことができます。

昔から大きな道や港があったんだね 大きな道のそばには、宿やお寺がつくられたよ

吉備津神社本殿

廉塾ならびに菅茶山旧宅

辻堂(駅家町服部)
4 港町と海道の文化
瀬戸内海は古来より海上交通の大動脈であり、潮待ちの港である鞆をはじめ多数の港が築かれ、交易・交流の拠点となりました。このように海道が通り、人・物・文化・情報が行き交い繁栄し、歴史の舞台ともなったことを、関係する文化財をめぐることで体感し、学ぶことができます。

船でもたくさんの人が来たから、海や川の近くにも建物などが残ってるんだね

明王院五重塔・本堂

宮の前廃寺跡

鞆港湾施設(雁木)
めずらしい植物や動物、自然が生み出した美しい景観などがあるんでぇ
Ⅲ 自然と人工物の造形
5 守り、育んできた自然
福山市には、仙酔島の海食洞や龍頭峡、山野峡、矢川のクリッペ、福山衝上断層など海・山の特徴的な自然の造形(地形)が存在します。また、様々な場所で貴重な動植物が生息・生育しています。このような特徴的な地形や貴重な動植物を、市街地やその近くを含めて見学・観察、そして学習することができます。

自然や人々がつくってきた、きれいな景色があるんだね 滝やホタルなどの自然が残っているよ

竹田のゲンジボタル及びその発生地

衝上断層(奈良津露頭)

藤尾の滝
6 地域に息づく歴史的な町並みと建築文化
福山市には、国宝の明王院五重塔・本堂をはじめ、重要文化財である社寺や近世城郭、近世・近代の建築物など、様々な歴史的建造物があります。加えて、港町の鞆、宿場町の神辺等では歴史的な町並みが残り、伝統的な産業や生活文化も引き継がれています。このような建築・町並みミュージアムとも呼べるような場所をめぐり、それらを通じて地域の歴史と文化を体感し、学ぶことができます。

古い建物が多くあって、江戸時代の町の景色を体験できるよ

福山城伏見櫓

福山市鞆町伝統的建造物群保存地区

旧駅家村役場庁舎
7 海・山・町の文化的景観
福山市には、名勝である鞆公園と町並み、神辺の近世山陽道の町並み、農村の集落や棚田などが各地で見られます。また、昔からの生業や伝統行事も継承され、歴史的風致が形成されているところもあります。このように、海・山・町の暮らしと生業、風土が培ってきた美しい空間を体感し、地域の歴史と文化を学ぶことができます。

海や山でのくらしの風景も残っているよ

鞆公園(名勝)

近世山陽道の町並み(今津)

熊野町の棚田
山城跡や福山城跡などから、武士の時代のようすを知ることができるんでぇ
Ⅳ 中世武士の台頭と近世における福山藩の足跡
8 荘園の発達と中世武士の台頭
福山市の中世は、毛利氏の支配が確立するまで安定した権力が発生せず、国人領主が群雄割拠する状態でした。市内に残る多くの山城跡・海城跡、領主ゆかりの寺院・神社には、その時代を生きた武士や民衆の姿、そして毛利氏の統治の歴史が刻まれています。こうした中世の遺跡や建造物等を通じ、荘園の発達と中世武士の姿とともに、戦乱の世を生きた人々の面影を偲ぶことができます。

武士の時代の建物も残っているね 鎌倉時代には、土地を争った人たちが、山や海にたくさんお城をつくったよ

相方城跡

常国寺唐門

天別豊姫神社
9 築城と城下町の形成
福山城は江戸時代に西日本の外様大名を牽制するため、譜代大名で初代福山藩主の水野勝成に築城されました。以降、城下町の建設や上水道整備、開墾や干拓による農地の確保と村の形成、藩内の寺社の修理・再建、綿花栽培やい草・畳表の生産などの産業振興を次々と行い、現在の福山の基礎を築きました。これらの遺産は現在も継承され、街中で城郭と城下町の遺産、歴史的な景観を体感し、近世の歴史と文化を学ぶことができます。

江戸時代の人たちは、学校をつくったり、農業や産業をがんばったんだね

福山城跡

福山誠之館高等学校記念館

どんどん池
10 干拓地の開発と村の形成
福山市では、近世において福山藩の一大事業として干拓が行われました。そのとき築造された河川や池、樋門、その他干拓の痕跡が残されており、また、干拓地は生活・農業生産の基盤として継承され、特産物などが今も栽培されています。さらに、塩田開発も行われ、その遺産が様々な形で現在に息づいています。これらをめぐることにより、干拓の歴史や遺産を体感し、それがもたらした生活・産業・文化を学ぶことができます。

干拓(かんたく)で海を陸地にして、生活や農業をする土地をつくったんだって

草深の唐樋門

村上家住宅

春日池
学問・教育・音楽・文学などにかかわる人が育った地域なんでぇ
Ⅴ 人材の輩出と学問・文芸
11 福山の学問・文芸
福山市は、江戸時代後期の教育者・儒学者である菅茶山をはじめ、学問・文芸に関わる人材が輩出するとともに、数多くの文人墨客、文化人などが足跡を残しています。こうした先人やその業績等を知ることができる場所が各所にあります。また、能や琴、書道、茶道等の市民の芸術文化活動に触れることで、学びの文化とその広がりを体感し、学ぶことができます。

昔の人もいっぱい勉強したんだね 江戸時代から、えらい学者さんや琴(こと)を弾く人などが福山にいたよ

沼名前神社能舞台

山本瀧之助関係資料

葛原家住宅
伝統的な行事・踊り、食、産業(げた、酒、たたみ表、造船など)が引き継がれとるんでぇ
Ⅵ 今に引き継ぐ暮らしと産業の文化
12 暮らしに息づく民俗芸能と習俗・伝承
福山市には、はねおどり、神楽、獅子舞、神事、踊り、とんど、だんじり、花火大会等の伝統行事が各地で継承され、季節の到来を告げる風物詩にもなっています。このように、暮らしに息づく伝統行事を、舞台となる場所や季節とともに体感し、楽しむことができます。

昔から、季節ごとにいろんなイベントがあるんだね いろんなおどりやとんどなどは、今でも続いているね

蔵王のはねおどり

津之郷惣堂ひんよう踊り

八朔の馬出し
13 海・山・川の恵みと食文化
福山市には、海苔・魚介類やその加工品、あんず、くわい、しょうが、富有柿、ぶどう、こんにゃく、横尾飴をはじめ、伝統的な海と山の幸(海産物、農産物)が多種多様にあり、醸造業や伝統的な漁も行われ、地域を特徴づける食工夫としても息づいています。こうした食工夫を、海産物・農産物等を生み出す場所や周辺の環境・景観と一体となって体感し、楽しむことができます。

海や山、川があるから、のりやくわい、お酒など、おいしいものがたくさんあるんだ

鞆の浦鯛しばり網漁法

くわい

保命酒
14 ものづくりの足跡と引き継がれた地場産業
福山市には、現在に継承されている福山琴、松永下駄、鞆保命酒、備後畳表、備後絣など、歴史的に培われた地場産業があり、産業遺産ともいえる建造物や歴史資料なども残されています。こうした伝統的な地場産業や産業遺産などを知り、現地を訪ねることで、風土とともに生きた先人の知恵と技術を体感し、学ぶことができます。

琴やたたみなどは、昔からつくられているよ

姫谷焼色絵皿

備後絣

備後畳表
災害や戦争に関係する遺跡があり、「バラのまち」は戦争から立ち直る取組がはじまりでぇ
Ⅶ 災いとそれに立ち向かってきた英知
15 災害・飢饉に立ち向かった先人の知恵と技の遺産
福山市では、江戸時代の砂防のため築かれた砂留が今も機能しています。また、災害や飢饉に備えた先人の知恵や取組を伝える遺産が数多く残されています。はねおどりは、農村行事の「虫送り」、「雨乞い」に原形があります。こうした災害や飢饉に立ち向かった先人の知恵や取組を伝える遺産から災害や防災の歴史を学ぶことができます。

江戸時代には、土砂くずれを防ぐために、「砂留(すなどめ)」という石垣がつくられたよ

堂々川6番砂留

別所砂留

延宝元年の大雨死者供養塔
16 戦争・戦災の遺跡と復興
福山市は、戦災都市であり、旧陸軍関係の施設や戦災の痕跡などが残されており、復興の中で誕生したばら公園、慰霊の施設、資料館などもあります。また、ばらのまちづくりは、戦後の復興を願って始められ、市民・団体・事業者・行政が一体となって継承しています。こうした戦争遺跡や施設、取組を知ることは、これからのまちづくり、そして、平和を考えることにつながります。

戦争のあとを見て平和について考えよう

福山城の焼石垣

ばら公園

福山海軍航空隊無線壕跡
もっと知りたい人へ
市民・地域・行政などの様々な主体が相互に連携し、地域社会総がかりで文化財の保存・活用を進め、「地域の宝」としてその価値を広く共有し、確実に未来に継承するため、「福山市文化財保存活用地域計画」を策定しました。
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/bunka/338786.html