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”祝” 世界遺産認定 手織中継表製作技術
備後発祥の手織中継表製作技術が世界遺産に認定されます!
2025年(令和7年)12月11日 手織中継表制作技術を世界文化遺産に登録するようがユネスコ評価機関が勧告を出しました。
このことにより、世界遺産「伝統建築工匠の技」に、備後で生まれた手織中継表制作が新たに追加されます。
手織中継表製作は、沼隈半島の山南村の長谷川新右衛門(1531~1612)が、慶長の頃(1600年前後)に苦心研究の結果、考えた織り方の畳表です。
古くは、引通(1本の藺草で表の横幅を通して織る方法)の織り方のみでしたが、長谷川新右衛門により、引通に使えない短い藺草を無駄なく使用する織り方として、中央で2本の藺草を継ぐ方法が考案されました。藺草の太い良質な部分のみを使用することで、より品質の高い表を織ることができるようになり、備後の畳表が良質なものとして名声を高めることとなります。
来山淳平さんは、この手織中継表製作技法の全てを伝える唯一の織手です。
来山さんは、沼隈町能登原に生まれ、常石造船で船大工として木造船の制作に携わってきました。1988年(昭和63年)から常石造船が運営する研修施設「みろくの里」で、手織中継表の製作に携わりました。この時、技術者から織り方を学んだほか、織機の製作改良にも携わります。船大工として培った製造技術と、創意工夫をして織機を作る知恵、そして、丁寧で、丹念な仕事により、来山さんの手から、手織中継表製作のための織機が作り出されてきました。
その後、地域の子どもたちへの技能伝承教室での講師や、文化財畳保存会の畳表製織研修会の講師などを勤め、技術の伝承にも携わっています。
来山さんが織った手織中継表を使った畳は、最高級品の畳として著名な神社の茶室や、京畿の寺社仏閣といった歴史的建造物に使用されています。手織りならではの、柔らかく、温かみがあり、良い藺草の香りのする畳表は、備後を代表する伝統産品です。世界文化遺産認定を機に、さらに多くの人に知ってもらえるよう、取り組みを進めていきます。
